2017年11月10日Nov. 10, 2017


当研究室の西田 侑治さん(博士前期課程二回生)が、地球電磁気・地球惑星圏学会で学生発表賞(オーロラメダル)を受賞しました。


当研究室の西田侑治さん(M2)が2017年10月15日−10月19日に京都で開催された地球電磁気・地球惑星圏学会(SGEPSS) 第142回講演会 において「SMILES-2 衛星計画における惑星大気・天文観測応用」というタイトルでポスター発表を行い、その内容が高く評価され、学生発表賞(オーロラメダル)を受賞しました。

現在、サブミリ・テラヘルツ(THz)波帯において地球大気環境のリモートセンシングを目指す「SMILES-2*」ミッションの検討が進んでいます。 本講演では、西田さんが取り組んでいる、この「SMILES-2*」ミッションにおいて搭載が検討されているTHz帯超伝導ヘテロダイン検出素子の開発の進捗や、SMILES-2が可能にする金星や火星の惑星大気観測のサイエンス、そのための放射輸送シミュレーションによる大気分子のスペクトルの感度解析などについて発表を行いました。

下図はそのスペクトルの例です。


図:火星のある時期にSMILES-2を用いて観測した場合に予想されるOH分子のスペクトル線。OHは地球・惑星大気の酸化反応ネットワークの中枢を司る。地球の地上望遠鏡からでは地球大気の吸収の影響が大きく観測が困難な分子の1つである。この放射輸送モデルの計算では、現在開発している1.9 THz帯超伝導ヘテロダイン検出素子の感度を考慮している。


受賞者および優秀発表者の講評等は、下記をクリックください
オーロラメダル受賞者の紹介
オーロラメダル受賞者への講評

なお授賞式は、来年5月の地球惑星科学連合2018年大会中のSGEPSS総会で行われます。

* SMILES-2前身のSMILESのHPについてはこちら




ナビゲーション