日 時 | 2013年1月15日(火) 17:00〜18:00 |
場 所 | 大阪府立大学中百舌鳥キャンパス A13棟2階理学部会議室 |
内 容 | 講師:松村 知岳 助教 (大学共同利用機関法人 高エネルギー加速器研究機構(KEK)) 宇宙マイクロ波背景放射(CMB)の詳細測定は、かつてない精度での宇宙の描像の理解をもたらし、ビッグバン標準宇宙論を確立する上で大きな役割を担った。 近年のWMAPをはじめとするCMBの温度揺らぎ測定は宇宙論パラメータを~数%で決定することを実現した。こうした測定により多くの理解が進んだにもかかわらず、ビッグバン理論にて説明できない、構造の種の起源、地平線問題、平坦問題など問題は残る。こうした問題を一挙に解決するするために宇宙開闢後の指数関数的膨張、インフレーション仮説、が提唱された。インフレーションが存在すると、原始重力波によりCMBにB-modeと呼ばれる偏光パターンを作り出す。現在においてCMBのB-mode偏光は発見されておらず、世界的に地上実験、気球実験にてB-modeの発見を目指す競争がある。 本講演ではCMBから学べるサイエンス、CMB実験の現状、そして将来衛星計画LiteBIRDについて紹介する。 |
参加費 | 無料 |
申し込み | 不要 |
主 催 | 大阪府立大学 生命環境科学域 自然科学類 宇宙物理学研究室 |
お問い合せ | 大阪府立大学 大学院理学系研究科 宇宙物理学研究室 TEL:072-254-9726 |